小林カツ代
河出書房新社
〈食べる本棚〉
本書は故小林カツ代さんの食への先進性と優しさをたくさん感じます。「今まで、「家庭料理」ということに対して騒ぎすぎてたわよね。たかが命をつなぐために食べているだけなのに、大騒ぎしなさんなって言いたいですよ。」と。「家庭料理」には「女性の役目」「正しい方法」「品数必須」等と焦らされます。私も今はひとり暮らしで好きなものをアバウトに作っても美味しいから満足ですが、家庭ができたらNGなんだろうなって思うひとりでした。それよりも私たちが幸せになれる食生活を見守ってくれる、まるで「料理の母」のような本です。(栗山)
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