著:ブリア=サヴァラン 編訳・解説:玉村豊男
新潮社
〈食べる本棚〉
数々の箴言を残した著者サヴァランは19世紀のフランス人弁護士(のちに裁判官)で、博学、そしてグルマンディーズ(美食家)です。彼は食を人間の生活・社会に大きな利益をもたらすものだと考えます。経済活動もそうですし、人と人とをつなぐこと……まさにフランス人に抱くイメージ「愛こそすべて」に直結するところも私たちには面白い発見となると思います。余禄に記されている料理の記述は、お腹が減って仕方ありません。特にマグロのオムレツ!各所に収録された編者の解説が大著を読み解く手助けと応援をしてくれるところも高ポイント。
(栗山)
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