著:千葉麻里絵
主婦と生活社
<食べる本棚>
日本酒と料理のマリアージュに情熱を注ぐ千葉麻里絵さん。当初は日本酒について素人同然でしたが、酒蔵での厳しい修業や個性的な酒販店主との交流などを通じて、ついには日本酒のカリスマにまで成長します。本書はそんな麻里絵さんの半生を、マンガ仕立てにしてぎゅっと絞った純米大吟醸のような内容。それにしても麻里絵さん、もろみを見てかわいいと言ったり、日本酒のオフフレーバー(異臭)について「体臭まで受け入れるのが愛」と語ったりと、その日本酒愛は危険なレベルにまで達しております。オリジナルの日本酒をつくる際に酒蔵に出した注文の細かさは爆笑モノ!閉鎖的な日本酒の世界を次々と打ち砕いていく様は痛快です。
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