河合隼雄 著
新潮社(新潮文庫)
<京都歩きの本棚>
55の短い文章は、やる気がでないときや落ち込んだとき、なんとなくモヤモヤするときなどに読むと効果が出そうな、まさに処方箋。最初の章のタイトルは「人の心などわかるはずがない」。臨床心理学の権威の河合先生がそうおっしゃっているのだと思うと、気持ちがすっと楽になります。「わかるはずがない」、ではどうしたらいいのか、そのヒントも持ち前のやさしい語り口で書かれています。14章は「やりたいことは、まずやってみる」。年の始まりに読むと、良いスタートが切れそうです。
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