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執筆者の写真立誠図書館

『大正日本画の異才ーいきづく情念 甲斐庄楠音展』

編:京都国立近代美術館、笠岡市立竹喬美術館、日本経済新聞社

日本経済新聞社

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1997(平成9)年に京都国立近代美術館と笠岡市立竹喬美術館で開催された展覧会の図録だが、一度手に取ってご覧あれ!ぶっ飛びます、絵の濃さに!?昭和前期の日本時代劇映画に「衣裳•風俗考証担当」とクレジットされて出てくる「甲斐庄楠音(かいのしょうただおと)」とはWho?と思っていたが、日本画家として京都画壇で異彩を放つ存在だったと図録に。南北朝時代の英雄、楠正成の末裔、また西本願寺に仕える寺侍、下間氏の子孫でもあることが時代劇映画との繋がりを思わせるが何より溝口健二監督との出逢いによるだろう。女の情念を求めてリアリズムを究めた溝口健二監督の作風と響きあうものを感じるのは私だけではないはず。

(館長岡見)



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